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    ドアダッシュ(DoorDash)

    DoorDash
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    アプリをダウンロードするだけ

    今日DoorDash の株式がIPO(新規株式公開)しました。売り出し価格は一株当たり$102で、今日の終値は$189でした。というわけで私はビリオネアになりました、なんて言えたらいいのですがソフトバンクはちゃっかり25%も保有していたのでしっかり儲かったようですね。

    というわけで私もドアダッシュの一員だった?(最近はやっていません)のでDoorDash で働いた経験をちょこっと書きたいと思います。ちなみにDoorDash とは日本でいうところのUber Eatsと同じ業種のフードデリバリーの会社です。

    サンフランシスコ周辺ではDoorDash が人気

    私の住む周辺ではUber Eatsはほとんど見ません、DoorDash が大人気です

    かわいい赤いバッグにTシャツに帽子、と見た目では断トツでかわいいです

    私のエリアは車が必要ですが

    サンフランシスコは自転車、電動スクーターなどでのデリバリーが主流です

    ネット上でアプリケーション(申し込み書)を書き込むだけで履歴書も写真も不要です(ちなみにアメリカでは履歴書に写真は必要ありません)

    DoorDash のオフィスへ予約して顔出しします。

    ところがオフィスはカギがかかっていてすっぽかされました!私以外にも5人ほど廊下で待ちぼうけとなりました。

    後日予約を取り直してオフィスへ行くと一人はすごいタトゥーの入った人で

    あとの二人はスペイン語でした。

    給料振込の手続き(税金のことなど)を済ませたら、

    スマホにアプリをダウンロードしてオリエンテーションは終了。

    社員?の人もオフィスにずっといるわけではなく、

    これが終わればサッサと帰っていく感じでした。

    Tシャツや帽子やデリバリー用のバッグを買わされ(任意です)、

    あとはアプリを起動させてはじめ!となります

    いつ、何時間働くかは自分次第で決められます

    バッグは保冷保温両用です $5

    料金体系は3種類から成り立つ

    料金体系は

    1. 一回ずつのデリバリーに対しての料金
    2. エリアによって繁忙時のプラス料金
    3. お客様からのチップ

    2、の繁忙時のプラス料金は最初にアプリを開いたら

    今このエリアはプラス$○○と表示されています

    オーダーが入って受けた時に1と3はわかります(金額によっては受けないことも可能です)

    スマホで”Dash Now”で始まり

    エリアを選んでスタート +$2.50のところも

    忙しいエリアを選ぶとランチ、ディナーともに頻繁に仕事が入ってきます。

    まずスマホを開いて自分の働きたいエリアを選びます

    あとはスマホを開いて”Dash Now”をタッチするだけ

    しばらくすると仕事が入ったよーと知らせが来ます

    受けるか受けないかはこの時30秒以内で決めることができます

    たまに受けずにほおっておいても再度同じ仕事で知らせが入ったりします

    誰も受けたがらないのか、みんな忙しいのかはわかりませんが。

    仕事を受ける上で2つの重要なポイント

    1. 一つはどこのレストランへピックアップにいくのか、
    2. もう一つはどこへデリバリーするのか  です。

    1.どこのレストランへピックアップにいくのか

    車の停めにくいダウンタウン(繁華街)のレストランからの注文は大変です

    ショッピングセンターの様な駐車場が付いてるところは楽ちんです

    レストランによっては大変待たされます。

    でもお客様は店が遅いのか、デリバリーが遅いのか、知ったこっちゃありません。

    2.もう一つはどこへデリバリーするのか

    せっかくピックアップしても、遥か彼方の山の上まで届けるとなると、

    車で登るのも大変な坂道を登ったり、

    夜になると真っ暗で家の番地が見えなくて通り過ぎてしまい、

    Uターンが難しい狭い道だった、なんてこともあります。

    この二つの要因から一件のデリバリーに下手をすると1時間近くかかります

    結果、一件の仕事の料金が$10の場合、時給$10ということになりますね

    サンフランシスコ周辺の最低労働賃金は時給$15ですので最低料金を割ることになります

    反対に、超近いところの配達で20分ぐらいで終わってしまうこともあります

    まぁしかし、ほとんどの場合、一回のデリバリーで30-40分が平均所要時間でした

    問題は仕事を受けるポチッの瞬間はどこへ届けるのかがわからないこと

    アプリを駆使できればわかるのかもしれませんが

    30秒以内に仕事を受けるか否かを判断しないといけないので

    『どこのレストランへ取りに行けばいいのか』を把握することででいっぱいいっぱいになり、

    その後どこの家にデリバリーするかまでは瞬時に考えられません。

    その結果、時間のかかる仕事を受けてしまうことになります

    一度はCheese Cake Factory(全米にある人気レストラン)で40分待たされてケーキ2個だったという事もありました。それを山奥まで運びましたが、チップがすごかったです。よっぽど食べたかったのでしょうね。

    繁忙時のプラス料金の最高額はスーパーボウルの日

    NFL(アメリカンフットボール)の決勝戦の日、スーパーボウルなどは

    皆、友人や家族と家でTVにかじりつくので

    誰もデリバリーしたがらないのか、

    一回のデリバリーがプラス$8になったこともありました。

    この時の最高時給は$32でした。

    スマホのナビに慣れてないとアブナイ!

    とにかくスマホを見ながら運転するので危険です!

    狭いクネクネの山道を登って行ったり、

    大きな団地のようなアパート群で一体どの部屋なのかわからず、

    電話で確認して部屋をさがしまくったり、

    慣れないとなかなか大変なお仕事だと思います

    事故を起こしたら…..

    事故や事件に巻き込まれたら労災保険は出る、とは

    会社のポリシーで書かれているのですが

    実際のところどれくらいの補償なのかまではわかりません

    (私は事故や事件をまだ起こしたことがないので)

    Dasherはインディペンデントコントラクター扱い

    先日の大統領選挙の時、

    同時に様々な州の法律も住民投票で決めたのですが、

    その中に、DoorDashのようなドライバーは従業員扱いするか否かの投票で

    ”No”ということになりました。

    つまり、”Independent contractor”個人請負労働者扱いです。

    DoorDashの抱える従業員ではない、ということなので

    従業員としての福利厚生はなし、ということになります。

    この投票が”No”になったことは、会社側にとって大きなプラスになります。

    従業員として補償することはアメリカでは莫大な費用がかかることになり

    新しい会社が成長するうえでの大きな足かせとなるからです。

    とはいえ、”Dasher”の立場としては

    私達雇われドライバーのことをDoorDashでは

    ”Dasher”というのですが、完全に名前負けしています。

    日本でもUber Eatsがこのコロナ禍で大変重宝されていますが、

    実際に働く人は危険と隣り合わせ、十分気を付けていただきたいです。

    しょっちゅうプロモーションがある

    万年人手不足なのか、

    • 友達紹介で$○○○進呈キャンペーン!
    • 2週間で60回デリバリーしたら$○○進呈キャンペーン!

    というのがしょっちゅうあります

    総合的に判断して

    • 雇用されるのは簡単、明日からでも働ける
    • 働く時間は自由に自分で決められる
    • スマホ操作、運転技術の両方が必要
    • 時給換算すると最低労働賃金に限りなく近い
    • プラスαのボーナスはある
    • 従業員としての補償はない

    今日の株価を見ると、DoorDashの企業価値があるという判断が出たようにみえますが、中で実際働いたものとしては正直まだまだ改善余地のある会社だと思います。

    しかしながらこのコロナ禍でオーダーする人が劇的に増えたのでしょう。お客の立場からすればこんなに便利なシステムはありません

    それにしても、一株$189を皆さんはどう思われますか?

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