
ついにCDC(アメリカ疾病予防管理センター)から
ワクチンを接種してから2週間たてば
屋外、屋内に関わらず、”マスクの着用は不要”というガイドラインが発表されました
一週間ほど前には
”外でソーシャルディスタンスができていればマスクをしなくてもいい”
というニュースも聞いてはいましたが
この”ソーシャルディスタンス”のワードすらも取り外されました
ついに、アメリカは大々的にこのニュースが発表されるまでになり、
コロナ禍から猛スピードで回復しています
私の実感としてマスクをしないで歩く人が目立つようになりました

マスクをしてもいい、というチョイスも残している

このマスク不要のニュース
一部の人、たとえば、
- ワクチンをまだ接種していない人
- ワクチンを接種してから2週間未満の人
- 人に移すリスクのある人
- リスクを回避したい人
などはマスクを着用することを批判される理由はない、ということも付け加えられています
これはつまり、こんなに急にマスク不要!になることに戸惑いを持っている人も多い、という事です
でも今の状態ではまるで
マスクしてる人=ワクチンを打ってない人
みたいに見られてなんか嫌な感じです
但し、交通機関を利用する時や、大勢の人が集まる所(空港、駅など)、
マスク着用を注意喚起されている場所(コンサート会場など)では
引き続きマスク着用が義務づけられています
現在はマスクを着けていない人が半数程度

今日現在はまだ屋外にいる人の半数はマスクを着用しています
アメリカでは道路を歩く人、をほとんど見かけないので
屋外にいる人と言えば
- ショッピングセンターにいる人
- 列で並んでいる人
- 駐車場にいる人
- 運動をしている人
- 乗り物(電車、バスなど)を待っている人
- 外で働く人(ざっくりしていますが)
残りの半数の人はやはりまだ恐る恐る人の目を気にしてか
マスクをしています
(アメリカ人が人の目を気にするとは思えませんが☺)
きっと日本だったらたとえワクチンを打った後でも
ほとんどの人が継続してマスクを着用するような気がします
ワクチン接種済みの割合
下記の表からもわかるように
カリフォルニア州では3割以上の人がワクチン接種を完了しています
地域ごとのワクチン接種の状況提供元: Our World in Data · 最終更新: 2 日前アメリカ合衆国すべての地域
接種数 | 必要回数のワクチン接種完了 | 必要回数のワクチン接種が完了した割合 |
2.67億回 | 1.19億回 | 36.3% |
地域 | 接種数 | 必要回数のワクチン接種完了 | 必要回数のワクチン接種が完了した割合 |
---|---|---|---|
カリフォルニア州 | 3430万回 | 1460万回 | 37.1% |
テキサス州 | 2080万回 | 916万回 | 31.6% |
ニューヨーク州 | 1760万回 | 809万回 | 41.6% |
フロリダ州 | 1710万回 | 744万回 | 34.6% |
ペンシルベニア州 | 1140万回 | 489万回 | 38.2% |
今年の始めに65歳以上の人から接種が始まって
次に50歳以上の人が接種を開始したので
50歳以上で接種している人の占める割合が多いと思われます
現在は18歳以上の人が接種し始めているので
若い人はまだこれから、というところでしょうか
若い人でマスクをしている人を多く見かけます
ワクチンを打ったことで一番変わったこと

私がワクチン接種をして一番感じたことは
”気分が楽になる”ということです
いつも緊張しながら人と接したり
消毒のことが頭から離れなかったりしましたが
今はそこまで神経質になることはないよ、と心のどこかで思っています
アメリカはご存知のようにコロナウイルスが蔓延していて
一日に何万人とかかっていて、身近な人もたくさんかかったり亡くなったりしていました
もしコロナにかかっても病院には行けないし、何もしてもらえないから
家でじっと待つしかない、という人がほとんどでした
”もしコロナにかかったら……” という恐怖といつも隣り合わせ
これはかなり精神的に参りました
しかもアメリカは医療費がバカ高いので、ICU なんかに入った日にゃあ、
どえらい請求があとで来て、たとえ助かってもその後の人生、
家を売ったり、破産したりと最悪になると思うのです
”コロナの治療は無料”なんて誰も保証はしていませんし、
アメリカの医療機関は”お金儲け、ビジネスです
日本のように”人命救助第一で医療はビジネスではない”ではありません
なので今はこのような心配がなくなったので気が楽になりました
ワクチンを打たない、という選択肢

今もアメリカにはワクチンを打ちたくない、といって打たない人も
実際にはたくさんいます
ワクチン接種はあくまでも個人の自由です
集団免疫を獲得するのを待つのもいいと思います
ただ、もしワクチンを接種しないでコロナウイルスに感染した場合のリスクを考えた時、
私の場合は”接種”一択だったと思います
おかげさまで接種してから一か月が経ちましたが
今のところ副反応も出ていません(私はジョンソン&ジョンソンのワクチンでした)
レストランもほぼ満席、スーパーマーケットもほぼ入場制限なし
レストランもテーブルの数を減らして間隔を取ってはいますが、
ほぼ満席状態です
私の住むサンマテオカウンティではいまだに
レストランへの入場制限が収容人数の50%、となっていはいますが
見た感じでは入場者数はもっと大幅に増えていると思います
もちろん屋外の席もまだまだあって、外で食べる人も大勢います
スーパーマーケットで並ぶ列も最近はなくなりました
お店の人が外に立って入場を制限しているところもほぼなくなりました
マスク不要、ソーシャルディスタンスなし でもあらたな問題が

なんだか3月頃までは
まだまだ変異株で感染が収まってないよ、とか
ワクチンが不足してるよ、なんて言ってたのに
急にワクチン接種だ!お祭り騒ぎだ!となって
手放しで喜んでいるのか、と思えばそうとも言えません
それは、”物価がメチャクチャ上がってる!”というあらたな悩みです
急な経済再開で需要に供給が追い付けていない感がハンパないです
人手不足と物資の高騰で価格をあげざるをえないのです、多分💧💧
にもかかわらず、今アメリカでは失業保険をもらったほうが、
働かなくてもお金がもらえるという理由で極端に人手が不足しています
親御さんも子供が学校に行き始めれば仕事に行けるのですが
まだ完全には学校が再開されていないので親も仕事に出かけられません

マクドナルドでは”新規採用の人に対して$500のボーナスを出します”
なんていう広告も出しています
アメリカではこのような雇用時にボーナスを出す、というキャンペーンをよくしますが
ここまで人手不足なのも珍しいです
私のスクールバスの会社もドライバーを募集していて
採用されたら$2,500ドル(約29万円)ボーナスがもらえます!(コロナ前は$5,000ドルでした)
といっても色々と条件があって
- すでにスクールバスドライバーの免許を持っている人
- 採用されてから何回かに分けてのボーナスの支払い などです
コロナからの急速な回復に人々がついていけていない、
というのが私の正直な感想です
そんなに簡単に、単純に、すぐに喜べないところが
やっぱりワタクシ、コテコテの日本人なのです

コメント