今回は私なりの英語の学び方をちょっと書きますので
『英語の学び方』に興味のない人はパスしてください

英語を学ぶことはお箸の使い方を習得するのと同じ
このことを大前提に考えておかないと、
アメリカ生活は絶対に失敗するか、遠回りになります
どういうことかというと、
ここで質問です
アナタは何のためにお箸の使い方を学びましたか?
日本で生まれ育った人ならお箸の使い方は
子供の頃から使い慣れて自然に使いこなしているので
お箸の使い方を必死で学んで使えるようになった、
と思っている人はいないはずです
でも海外の人は皆、大人になってから
人前で上手にお箸を使いこなせたらかっこいいから
という理由でお箸の使い方を必死で練習するのです
答えは、お箸の使い方は
空腹を満たすために、または美味しいものを食べるために学んだのです
なので英語も決して
英語を話せるようになることを目的に学ぶものではない
ということです
英語を習得するためだけにアメリカに来たらアカン❕
アメリカに来てもうすぐ20年が経ちますが、
英語を学習することだけをゴールにしてアメリカに来てはいけない
という考えに行きつきました
英語は目的を達成するための『手段』
と捉えることが英語を学習するうえで一番大切なことです
でないと英語は習得できない、
もっと言えば、英語すらも習得する前に終わってしまうのです。
たとえば、アナタのアメリカ行きの目的が
『俳優になるための勉強をする』 だとします
まず最初に考えつくのがとりあえず
『語学学校に入学して英語を勉強する』ことだと思います
ほとんどの日本人は真面目で勤勉なので
一生懸命英語を勉強して
語学学校での成績を上げようとするあまり
本来の目的である『俳優になる』
の努力を一旦お休みしてしまうのです
そしていつまでたっても、
「英語がペラペラになるまで夢や目標はおあずけ」になり、
他の国から来た外国人の厚かましさや強引さに圧倒されている間に本来の目標や夢はどっかに行ってしまうのです。(ちなみに多くの外国人は英語を学ぶためだけにアメリカに来ていないし、家族を養うために来ているので必死です)
あげく、期限付きでアメリカに来ている人は、
とりあえずルームメイトともファーストネームで呼び合えて話せたし
クラスの外国人とも仲良くなれたし
ただの自己満(ジコマン)で日本帰国、となってしまいます。

そこで待ち受けているのが周囲の心無い人たちからの
「英語ペラペラなんやろー?、ええなー」というナイフの言葉がアナタにブスブスと突き刺さります
そして、「アメリカ留学は一生のいい思い出」「人生における貴重な経験」で自己完結されてしまうのです
ちょっと待った!!!
おいおいおい!俳優になる、の目標はどこに行ってん???
となってしまいます。
そういう私もこの失敗はやらかしました。
25歳の時OLの仕事を辞めて兼ねてからの目標だった、『アメリカに留学する』を実行し、
ホストファミリーもとてもいい方々で、
クリスマスを始めアメリカの行事やイベントは総ナメで体験し、
語学学校で充実した一年間を過ごし、
夏の3か月間は提携校のあるフロリダにも移ったのですが、その間、学校にも行かずライブミュージック好きの現地の人でにぎわう、”Japanese Sushi Restaurant” で働き、
これではいかんと思い直し、サンフランシスコに戻ってマジメに語学学校で勉強しました。
で、結果 英語がペラペラになったか?
答えは『No』 です。

なぜかというと、
私はお箸を使うことに集中するあまり、その先の美味しいもの食べる、本来の目的を持っていなかったからです。
結果、お箸を上手に使うことも中途半端、(英語を上手に話す)
その先の目的もないので先に進むことも出来ず、
あえなく期限切れで日本に帰国することになったのです。
36歳で二度目の正直、今度は絶対に失敗したくない!
あきらめの悪い私は36歳になってから再度アメリカ行きに挑戦し、
現地で働きながら”食べるため”に英語を使うようになり、
今回はお箸をきれいに持つことよりも、何を食べるかが大事、を意識して
英語を話し続けました
しゃべらなければ、読まなければ、の状況に自分を置く

二度目にアメリカに来た時はすでにツアーガイドの仕事が決まっていたので
空港でお客様の乗り継ぎの案内をする、
ホテルでチェックインのお手伝いをする、
ワイナリーでテイスティングのお手伝いや、ワインの説明を聞く
などぶっつけ本番で仕事でお給料をもらうために英語を使っているうちに
相手の言ってることを聞かなければ!
お客様の要望を伝えなければ!
ワインの説明も、もっと知りたい、もっとお客様のために詳しく聞かなければ!
このような状況下で必要に迫られて英語を使うようになりました
これが、
お箸を使う、がゴールではなく、
お箸を使って美味しいものを食べる、
つまり英語を使って働いてお金を稼ぐ
という目的ができたということですね。
コテコテの大阪人にとって、話すことはツッコむこと、から始まった
ではどうやって実際に話す、会話をしたかというと、
昔からのクセで人が話していると、
ついツッコミたくなる、ボケをかましたくなる
この習性というか悪癖が功を奏し、
どんどんツッコミを入れるように会話に割って入ったり、
話の内容が100%わかっていなくてもボケをかますようにしました
時々話の腰は折りますが、そんな人はいっぱいいるので気にしないでいいのです
空気なんか読まなくていいのです

何か質問は?が絶好のチャンスです!
学校でも職場でも先生や上司が必ず、
「Any question?」(何か質問は?)と尋ねてきます
ここがチャンス来たーーーーー!です
そこですかさず、???と思ってることを手を挙げて質問してください
これ、日本人が一番苦手なことです。
だからこそ、アナタは日本を捨ててきたんだから(大げさか!)、
「I have a question.」と言ってみましょう!多分、そこから世界が変わります!
なぜなら、
アメリカ人の先生やボスは質問されるのが大好きなんです!
その質問、だいたいは他の人も聞きたいことなんです
たとえそれが、
「それさっき先生が説明してたやろ、聞いてなかったんかい!?」であったとしても、
それでも先生やボスは、
「That’s a good question!」と言ってくれます。
文法は?とか主語は?とか考えなくてもいいのです、とにかく質問する、です
習うより慣れろ!の精神です
○○のために英語を使ってるんだ、という強い意志で恥をかく
恥をかくことを恐れず、情報を得たい一心で尋ねてみることです
- ワインのことを知りたいから勇気をだして尋ねる
- チェックインの時、ダブルじゃなくツインの部屋に変えてほしいから尋ねる
- 次の飛行機はいつ飛ぶのか知りたいから尋ねる
駐在で来られている方の奥様も語学学校に通うのもアリですが、それと並行して、
- 地元のゴルフのメンバーに入って週一でコースを回る
- 習い事に通って英語を使って地元の人と仲良くなる
- 積極的にホームパーティーに参加する

など、何かきっかけを作ってどんどん厚かましく、コミュニティに入ることのほうが大事です
話しかけなければ!の状況に自分を追い込まなければ何事も始まりません
うなずき隊の自分は封印してください A-ha, A-ha, ばっかりではなにも始まりません
中には、
- 会社や国を背負ってスタンフォード大学で研究するため
- 莫大な契約金をスポンサーからもらってプロのアスリートになるため
- シリコンバレーでスタートアップの会社を起業するため
こういう使命を持って来られている方がいますが、このような方々こそ通訳がいないのなら
必至で聞こうとするし、話そうとするはずです。
でもこういう人は少数派、ほとんどの人の最初の第一歩は
目的を持って、その目的に向かって自分自身を追い込んでいくことです
お箸の上手な使い方を学ぶのではなく、美味しいものを食べるためにお箸をガンガン使ってください。
クレームとケンカが一番早い上達法
クレームを言う時、間違ったことを正したい時が絶好の英語上達のチャンスです
たとえばバカ高い請求書が間違って送られて来たとします(アメリカあるある)
黙って泣き寝入りしたくない、正しい金額に訂正してほしい、という時、
私達は必至で説明しようとします。そこで大事なことは
- 何がいいたいのかという結論をストレートのド直球で最初に言う
- 相手にわかってもらうために時系列に話す順番を考えて話す
- 下から丁寧な物言いを心がける。日本のように、「私は客やで!」といった無礼な態度はアメリカでは逆効果です
私は↑↑↑この3つを守っていればほとんどの場合うまくいく、ということを発見しました!
そして電話の時は、『備えあれば憂いなし』を心がけて↓↓↓
- 紙に何から話すか順番に書いて準備する
- 手元に間違った請求書とAccount number を準備しておく
- 電話をスピーカーにして長期戦に備える
- 最後に電話に出た人の名前を聞いておく
注意することは、差別用語は絶対に使用しないことです。

話はそれましたが、
英語を習得する、のを目的とせずに、
英語をコミュニケーションをとるためや情報を得るためのツールとして
どんどん使えば話すことに慣れてきて自然に話せるようになります
「やってますけど、できません!」という方は、まだまだ回数が足りないのです
私も20年やってますが、まだまだ言い足りないこと、後悔することがしょっちゅうあります
これは私の実体験に基づいたお話ですのでぜひお試しください!
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