
アメリカは皆さんもご存知のように『多民族国家』で外国人の集まりです
それぞれの文化、宗教、言語、習慣、常識、価値観などが全く違います
「フツウ○○やん」とか「常識的に考えて○○でしょ」
などという事は通用しません
でもこれを口で説明するのは非常に難しく、
”体感してナンボ”、なのです
だから、『法律』しか規範となるものがありません
だから、ルールや法律があればそれを守らなければ
守らない人にとって非常に厳しい国です
もし、皆さんがアメリカに来たら、ルールは絶対に守ったほうがいい
という意味を書きたいと思います

横断歩道以外の所で道を横切ったら注意される

まずは簡単なところからですが、
アメリカでは信号を無視したり、横断歩道以外の所で道路を横切ることを
”Jay Walk”といってすごく嫌われます
日本だと狭い道で横断歩道がないとつい渡ってしまいますよね
アレ、アメリカですごく嫌がられて”Hey!”と叫ばれます
社内のルールにはものすごく厳しい

会社に就職するとまず会社のルールブックを渡されます
それを人事の人と一緒に読んで同意書にサインさせられます
そして会社のルールを破ると厳しく処分されます
日本でも同様だと思いますが
アメリカの会社の場合、私達日本人にとって意外なルールもあります
日本ではよく、『報告、連絡、相談』ホウレンソウ
と言いますが、この”報告”を怠るとアメリカでは会社のルールに
反することになります
逆に”報告”をすることで、”自分の義務を果たして免責になる”ので
とりあえず”報告”を義務づけています
”報告”したあとの判断は本当に様々で
私が日本で経験したものとは全く違う、意外!という判断をする時が多々あります
だから”報告”はするけど”判断”は個人にさせないのですね
もし報告を怠った場合、日本では直属の上司が
「ダメだぞ!次から気を付けるように」みたいな
一回目は厳重注意、ということで許されたりしますが
アメリカの会社ではルールを破った、ということで
”一発アウト”になることがあります
上司も”社員”なので上に報告して自分の責任を逃れようとします
仕事以外のことはしない=部下の面倒はみない→即、人事課に報告=事を荒立てる
こんな上司はいっぱいいます
でも会社にとってこれは”上司の正しい判断”ということになります
学校のルールを守らない生徒はすぐに除外される

学校にルールを守らない問題児がいたら
学校側はすぐに保護者に連絡します
基本的に学校では勉強を教えること以外はしてくれません
”しつけはあくまでも家庭で親がすること”というスタンスです
アメリカは個人主義なので教育方針も家庭によってちがいます
なのでしつけは家庭の教育方針でやってね、ということなのです
また学校側も地域によって教育方針がちがうので
校則も若干の違いが出てきます
そして、一番の違いは先生です
担任、という概念がありません
先生は授業をするのが仕事です
なのでクラスに授業の妨げになる生徒がいたりすると
何度か注意しても言うことを聞かない場合は
保護者を呼び出して「ルールを守らないと退学させますよ」と言われます
日本のように先生に何でもかんでもやらせて
先生に責任を負わせたり
しまいには先生が病気になってしまう、なんてことはありません
私は今の日本の教育現場でここが一番変わってほしいと思っているところです。
日本の先生は授業を教えて、クラブの顧問もやって、放課後の繁華街の見回りもやって、家庭まで訪問して家庭に問題がある子を助けようとすると思うのですが(昔の金八先生みたいなのはもうやっていないのでしょうか?)
そんなことしてたら先生が病気になると思います。子供の躾は親に任せる、親は学校に過度の要求をしないようにしないと、”先生”という仕事がもはや”職業”を逸脱して”苦行”になっていると思います。先生は”先生”を24時間、365日やっていると疲弊して病気になると思うのです

外国人のままで法律を犯して捕まると大変!

日本人は他国からアメリカに来ている人に比べて
グリーンカード(永住権)保持者が多いです
ほとんどの外国人は永住権を取得して5年すると
市民権を取得して”アメリカ人”になります
日本人は二重国籍が認められていないので
市民権を取ると日本国籍を放棄しなければなりません
だからグリーンカードのままの人が多いのです
永住権のままでアメリカの法律を犯すと永住権の更新に
影響が及びます
よく聞くのが飲酒運転で捕まるケースです
飲酒運転(DUI=Driving under influence)で警察に捕まると
拘置所に入れられたり、弁護士を雇ったりと大変面倒なことになります
また一度アメリカ国外に出たら二度と入国できなくなります
飲酒運転は絶対にやめましょう(リスクが大きすぎます)
夫婦や親子喧嘩で捕まるケースも……

人前で大声を出して人を罵倒すると、たとえ家族間でも通報されます
また人前で子供や動物を叩いたりしても”虐待”とみなされてすぐに通報されます
アメリカで家で夫婦ゲンカをしていてご近所さんに通報される、
というケースもあります
夜間に大声を出したりペットが泣き止まない、でも通報されます
また、レストランやホテルで従業員の方にクレームを言う時も、
くれぐれも声を荒げないようにしましょう。
警察、とまでは行かなくても”お店お抱えのセキュリティ(ガードマン)”を呼ばれます
ツアーガイドをしていた時、空港で夫婦喧嘩が始まり、
航空会社のカウンターの人に警察官に通報されたということがありました
また学校の修学旅行でアメリカに来ていた生徒の態度が悪い、と
学年主任の先生が生徒全員を体育座りさせて
有名な観光地のど真ん中で大声で叱った時も
私達ガイドはハラハラしました💦(誰かに通報されやしないかと)
くれぐれも海外では夫婦、親子喧嘩は控えましょう
最後に、いつも”ここは日本じゃない”を意識して

アメリカに長く住んでいると、”ここは日本じゃない”という感覚が
カラダに馴染んできて無意識に”意識”していますが
慣れていないとつい、日本のルールを持ち込んでしまいがちです
しかし一歩間違えればアメリカの法律(ルール)で裁かれる、
ということを覚悟したほうがいいと思います
アメリカのルールに従わず、日本のルールのまま生活すると
アナタはいつまでたってもアメリカに受け入れてもらえません
「別に受け入れてもらわなくて結構!」とそれでもいいのですが
それで無意識のうちに他人に迷惑をかけていたりルールを破っていたら
その時は容赦なくしょっぴかれます(古いなぁ)
最後はちょっと厳しい書き方になりましたが
これは見方を変えれば、
”アメリカと日本の違いを知る絶好の機会”とも言えます
こういった”違い”を窮屈だ、と思わずこれも経験、と
受け入れてもらえればきっと楽しくなります

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