
サンフランシスコと言えば霧、”霧のサンフランシスコ”として有名です
トニー・ベネットの『I left my heart in San Francisco』(日本題:想い出のサンフランシスコ)は
あまりにも有名ですね
この曲の中にも ♪The Morning air chill the air~と歌われています
この霧のおかげでサンフランシスコは、夏でも寒い!のが特徴です
ひとたび霧がでると気温は真夏でも朝夕は10℃を下回ります
しかも夏は結構な頻度で霧が出ます
夏に日本からサンフランシスコに観光に来る家族友人には口を酸っぱくして
「サンフランシスコは寒いよ~」とか
「真夏でもフリースが必要だよ~」といくら言っても
皆さん、「こんなに寒いとは思わなかった!!」とか
「まさか真夏にフリースはないやろう」と完全に疑われて
サンフランシスコに到着後もれなく、
フィッシャーマンズワーフで胸に大きく”SF”と書いたフリースを
買っていただくことになります
なのでもし夏にサンフランシスコ行きを計画されるのであれば
”フリースは絶対に持ってきて下さーーーい!”

サンフランシスコの一年を通しての気温
High °F | Low °F | High °C | Low °C | |
---|---|---|---|---|
59 | 48 | January | 15 | 9 |
61 | 48 | February | 16 | 9 |
62 | 50 | March | 17 | 10 |
64 | 51 | April | 18 | 10 |
63 | 51 | May | 17 | 11 |
67 | 53 | June | 19 | 12 |
66 | 55 | July | 19 | 13 |
67 | 56 | August | 19 | 13 |
70 | 56 | September | 21 | 14 |
70 | 55 | October | 21 | 13 |
64 | 51 | November | 18 | 11 |
58 | 48 | December | 15 | 9 |
64 | 52 | Year | 18 | 11 |
このように結構気温が低いんです
意外と9月10月が暑くなり
こちらではこれを”インディアンサマー”と呼んでいます
インディアンの逆襲だ!なんていう人もいますが
それに対して冬は日本と比較してもかなり暖かいです
サンフランシスコは”地中海性気候”といって
年間を通して暑すぎず(年間最高気温21℃)寒すぎず(年間最低気温9℃)です
雨量はというと、
冬が雨季でまとまった雨や雪が降り、4月から10月はほとんど降りません
なので冬に雨や雪が降らないと必ず水不足になります
特に地球温暖化の影響で雪が降らないと深刻な水不足になります
シェラネバダ山脈の雪解け水が
カリフォルニア州の貴重な水源になります
特にここ数年は毎年水不足で夏に火事が多発しています
カリフォルニアの大規模な山火事はニュースでも取り上げられて世界的にも有名になりました
そのせいか、カリフォルニアの人は雨が降ると必ず、
「よかったわ、雨が降って!!」と必ず、必ず、必ず口をそろえて言います
まるで、そう言わないと“罰アタリ”みたいに
でも私は日本での梅雨や雨を散々経験してきて、
雨=湿気=髪の毛がまとまらない=イヤ~!のイメージが定着してしまっているので
すぐには同調できないのです
サンフランシスコの皆さんスミマセン、罰アタリで
そもそもなぜ霧って出るの?
サンフランシスコが面している太平洋は
アラスカからの寒流の影響で水温は年間を通して12℃~14℃です
それに対して日中の気温は内陸では30℃にもなり、
冷たい空気と暖かい空気がぶつかると、空気中の水分が凝結して霧が発生する、
ということらしいです。
サンフランシスコ空港を境に西側と東側で真っ二つに分かれる
サンフランシスコ周辺をを車で走ると
霧の中に入った!とか霧から出た!とハッキリわかるほど
ガラッと気候と景色が変わるところがあります
それがサンフランシスコ空港周辺です
毎日バスでパシフィカに送迎で行くのですが
パシフィカはサンフランシスコ周辺でも有名な”霧の名所”です
霧が太平洋から風に乗って流れていく姿はちょっと他では見られない光景です
霧の中に入ると体感温度も3℃~5℃は明らかにちがいます
サンフランシスコ空港はこの霧のせいで
飛行機の離発着が頻繁に遅延します
全米空港の中でもかなり最悪の遅延率です
観光泣かせの霧、霧が邪魔して何も見えない‼
一番の驚きがゴールデンゲートブリッジです
上から見下ろすとよくわかりますが霧の中に入ってしまうと何も見えません 晴れてるとこんな感じなのですが
このように自分が霧の中にすっぽり入って目隠しされてしまうと
橋が全く見えないのです
ツアーガイドの時、お客様を案内してもこの状態で何も見えていなかった時、
「ここに橋があるはずなんですが……💧💧」といつも言い訳のようになって
「想像してみてください」なんて言ってました
ツインピークスという展望台からの景色も霧に包まれて全く見えなくなります
551の蓬莱の豚まんのコマーシャルみたいですね↓
(大阪で有名な551のCMで、『551のある時ぃ、ない時ぃ』というセリフがあります)
霧の時:右と左の写真、ほぼ同じ所を撮影してます 晴れの時:これがツインピークス(二子山)
霧の境目がハッキリ見えるってどういうこと?
フリーウエイを走るとこんな感じになるんです
写真奥、西側から霧がどんどん湧き上ってきています このあと山肌に沿って霧が入って涼しくなります
中にはこれを”無料のクーラーが入ってきた!”と
喜ぶ人もいます(暑い時は涼しくなるので助かります)
この状態はサンフランシスコや内陸で暑い日が2,3日続くと
太平洋沿いから霧が出始めてきて急に涼しくなってきます
夜には濃霧が立ち込めて、一旦霧の中に入ると
慣れている人でも運転は非常に難しくなります
前の人のテールライトだけを頼りに運転する、という状態です
サンフランシスコへ観光へ行く方へ
現在はコロナ禍で海外旅行なんてまだまだ、と思っている方も
もしサンフランシスコに来られる時は
夏でも、必ず、フリースなど厚手のジャケットを持ってきてください!
薄~いカーディガンのような、”ちょっと羽織るもの”ではおっつきません
9月、10月のお昼は上の表では21℃でも
実際は日差しが強いので体感温度は25℃ぐらいあります
そこから夜霧がでると一気に9℃、10℃になります
一方で霧が出ると
素晴らしい幻想的な景色をご覧になることができます!



コメント