
アメリカのTax Return(確定申告)のシーズンがやってきました
Tax Returnの期限は4月15日です
と、思ったら今年の期限は5月17日(月)までに延長されました
去年もコロナ騒ぎがありロックダウンのため7月15日に延長されました
日本と違い確定申告は全員がやらなければいけません、たとえお勤めの人であってもです
さらに今年は失業保険をもらっている人も多いですし
納税は頭の痛い話です
基礎控除額は結構大きい
standard deduction (基礎控除)は
一人の場合 $12,400、夫婦の場合$24,800 (2020年) と控除額が変わります
この枠を使うか、もしくは家のローンの金利などが多い人で控除の対象の合計が
これより大きい人はそちらを使います
夫婦の場合、二人の合算した収入からこれを差し引いた残りに税率を計算して納税額が決まります
日本のように会社員は源泉徴収されて還付金が戻ってくるというように自動的にはやってくれません
アメリカには”フリーランス”(セルフエンプロイメント)という雇用形態の人も大変多いので
TAXはこの時期に自分で計算して納める、スタイルが一般的です
Estimate TAX (翌年のTAXの分割先払い)という方法
一度にTAXを払うのが恐ろしい人は
今年の納税額から割り出した翌年分のTAXを4回(4月、6月、9月、翌1月)に分けて
先払いしておくことができます
もちろん過払いだったら返金してくれます
自力で申告するか、人に頼むか

File(申告)の方法は大きく分けて二つ
自力で申告するか、人に頼むか
そして、オンラインでするか、役所や学校などのボランティアを頼るか
1.efile (イーファイル)といってIRSのサイトで申告する方法 IRS 公式サイト
2.地域の役所や学校などでボランティアの方や会計学を学んでいる生徒に頼む方法
これらの方法は限りなく無料に近いです
但し、シンプルな処理の人だけ(例えば勤めててW-2というフォームを会社からもらっている人)
に限ります
3.Turbo TAX というソフトを使って自分でファイルする方法ですが
これはCostcoやオンラインで売っているソフトを買って自分で手順にしたがって数字を入れるだけです
これもわりと簡単に出来るそうです
4.CPAやそれに準ずるTAXをファイル出来る資格のある人に頼む
これは主に会社やお店を経営している人やいくつも収入先(投資や家賃収入など)がある人です
知らないと損、”餅は餅屋”に”税金はCPA”におまかせ
アメリカのTAX Returnは本当に複雑で、”知らないと損をする”とはこのことです
それに日本だと、”確定申告を期日までにして納税しましょう”と
高橋秀樹さん(芸能人)がモデルになってお利口さん!という感じですが
アメリカでは、
税金?払うかどうかはオレ様が決めるぜ!の完全上から目線な態度で
会計士と対等に話し合い、”どうすればもっと少なく納税できるのか話し合いで決める”
みたいな感じです
なので高飛車な会計士に当たってしまうと、
ロクに節税もできないくせに、”オレ様のおかげでこれだけで済んだんだぞ!”
みたいに威張られて高額の費用を請求されます
いいCPA(会計士)に当たることは宝くじに当たるぐらいラッキーなことです
経営者の人や収入が何か所からもある人はCPAにおまかせしたほうが節税出来るかもしれません
節税の方法はたくさんある

日本も確定申告の控除の種類がたくさんありますが
アメリカも節税の方法はたくさんあります
- 学費は控除の対象です(社会人になってから資格や学位を取るための復学も含めて)
- 寄付は控除の対象です
- 学費ローンの利息は控除の対象です
- IRAや401Kなどのリタイアメントのための貯金は控除の対象です(年間の上限枠は決められていますが)
- 医療費のための決められた銀行口座への入金は控除の対象です(年間の入金額をあらかじめ決めておき、医療費はこの口座から出金する)
- その他にも節税の方法がたくさんあります
間に合わない人は期限を延長できる
もし期日までに納税が間に合わない人は書類を提出すれば
”延長”することができます
ちなみに2020年の分は書類を出せば10月15日まで延長可能です
税金は小切手か銀行の口座引き落としか選ぶ
税金は2種類、Federal(連邦政府)の分とState(各州)の分があります
それぞれ納付書と小切手を郵送で送るか、
銀行口座から直接の引落しのどちらかです
多く払いすぎていた場合も同じく小切手か口座振込でかえってきます
国民個々にTAX IDやSocial Security Number(SSN)を持っていて
(日本ではマイナンバーといいますね)
この番号で管理します
おかげで引落し、振込が非常に早いです!
私の経験から
私が初めてTAXをFile (ファイル)した時は勤め先からW-2という書類をもらい
それをCPAの人に持って行って$50でやってもらいました
それを2年ほど続けた後、サンフランシスコの市役所に行くと
必要書類に記入するだけで無料でやってもらえることを知り、
その後は結婚するまで無料でファイルしてもらっていました
結婚後は夫婦で”ジョイントファイル”といって一緒にファイルするようになり
その後はCPAの人に頼んでファイルして頂いて
います
アメリカに来て、アルバイトだろうが、
JビザやHビザ(研修ビザや就業ビザ)でもお給料をもらっている人は全員
TAX Returnが必要となりますので期日までに税金を納めましょう

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